「腐る」とは?
腐敗とは?
腐敗は、微生物が有機物を分解して悪臭や有害物質を生成するプロセスです。主に腐敗菌によって引き起こされ、食品の品質が劣化し、健康に害を及ぼす可能性があります。腐敗した食品は食用に適さなくなります。しかし、「腐る」という言葉はそれだけに留まりません。もう少し深く考えてみましょう。
バイキンという存在
私たちが日常的に使う「バイキン」という言葉は、空気中や水中に存在する無数の微生物を指します。季節の変わり目に体調を崩すのは、体内の変化だけでなく、季節ごとに異なる微生物の影響もあります。古来より、先祖たちはこれらの目に見えない微生物を「バイキン」と呼び、食物に与える影響を認識していました。
空気中には酸素や二酸化炭素だけでなく、埃やごみ、砂塵、花粉、微生物などが含まれています。これらの中には、食物に付着しても簡単に取り除けるものもあれば、食品の味や品質を根本から変えるものもあります。後者は、自ら食物に作用する小さな生命体、すなわち「バイキン」や「ウイルス」です。
「変なもの」とは?
食品に埃やごみがついても、取り除けば概ね問題ありません。しかし、食品の味や品質を根本から変える変化を引き起こすのは、微生物の影響です。これらの微生物は、自ら食物に作用し、腐敗を引き起こす「バイキン」や「ウイルス」です。これらの存在が食品を腐敗させ、食用に適さなくします。
バイキンは漢字で「黴菌」と書きます。よく「ばい菌」と書かれる事が多いのであまりイメージしにくい漢字ですが、
見て分かるように、黴は中国語で「カビ」、カビは胞子で繁殖する生命体のことです。
黴菌は小さな生命体で「細菌」とも呼ばれます。
良い黴菌と悪い黴菌
食品を不味く、不健康に、さらには健康を害する変化をさせる黴菌がいたり、
食品をさらに美味しく、価値のある食品に変化させる黴菌もいる。